5月12〜16日の米国市場は、米中関税緩和で再び沸き立ったものの、金曜引け後にMoody’sが米国債格付けをAa1に下げ、冷や汗もの。
さて週明けの動きがまた不透明になってきました。
5月12日(月) :関税緩和で市場は熱狂
Dow: 43,359.10(+2.81%)
S&P 500: 6,026.62(+3.26%)
Nasdaq総合: 19,574.14(+4.35%)
トランプ大統領が中国への関税を145%から30%、中国が米国への関税を125%から10%に90日間引き下げたことで、「貿易戦争の雪解け」と市場は熱狂!
ベッセント財務長官の「交渉は順調」発言で先物はS&P500とNasdaqがプレマーケットを牽引。SNSでは、リスクオンのチャンス、と投資家が沸きました。トランプ大統領はは「経済は絶好調である」とXでアピール。
5月13日(火):インフレ鈍化もダウは急落
Dow: 42,140.43(-2.82%)
S&P500: 5,886.55(-2.32%)
Nasdaq総合: 19,010.08(-2.87%)
4月のCPIが前年比+2.3%(予想+2.4%)で、インフレ懸念が和らぎました。
また、Nvidiaがサウジ向けAIチップ販売のニュースで+5.6%、AMDの買戻しで+4%。
でも、ユナイテッドヘルス $UNH が、CEO辞任とガイダンス撤回で-18%下落して、ダウ平均を圧迫しました。
トランプ大統領は、SNSで「関税は戦略。米国の製造業を復活させ、貿易赤字を減らす。交渉は私が主導する」とのポスト。
同時に、FEAR & GREEDもスルスルと上がっていきます。

5月14日(水) :テック株が堅調、ダウは小さな動き
Dow: 42,051.06(-0.21%)
S&P500: 5,892.58(+0.10%)
Nasdaq総合: 19,146.81(+0.72%)
Nvidiaは引き続き上昇、AMDも自社株買い発表にて+7%、Super Micro Computerもサウジの契約トピックスで、テックが好調。
トランプ大統領は、サウジアラビアでの米サウジ投資フォーラムにて、「AIで米国が世界をリードする。我々の技術は中国を圧倒する」と発言し、更にSNSで「AIは、米国の未来。NvidiaやAMDのような企業が世界を牽引する」と煽ります。
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5月15日(木):S&P500は4連騰、ナスダック失速
Dow: 42,410.36(+0.85%)
S&P500: 5,928.76(+0.61%)
Nasdaq総合: 19,078.37(-0.36%)
S&P500は、4日連続上昇も、Nasdaq総合は6連勝ならず。
4月の小売売上高は前月比で+0.1%(予想±0%)、新規失業保険申請22.9万件(予想22.8万件)ほぼ予想通りで絵、経済指標は安定的との見方。また、トランプ大統領の「関税交渉は順調である」との発言で安心感が広がる。
5月16日(金):週の最大上昇幅も格付け下げで来週に暗雲を残すか?
Dow: 42,749.36(+0.80%)
S&P500: 5,970.76(+0.71%)
Nasdaq総合: 19,173.37(+0.50%)
週初めからダウ+3.4%、S&P 500+5.3%、ナスダック+7.2%と久しぶりの大幅上昇。
ユナイテッドヘルスも+5%反発、Nvidia中心にテック株が堅調。
トランプ大統領が自らの力で米経済を復活させると引き続きアピールしており市場を押し上げました。
しかしながら、アフターマーケットにて、Moody’sが米国債をAaaからAa1に格下げした。原因は、$36兆の債務増。これを受け、10年物国債利回りが4.48%に上昇し、S&P500ETFが時間外で-0.4%、「週明けに下落ではないか?」とSNS界隈では懸念されています。
エヌビディア決算に向けての投資戦略
この1週間の株価上昇の動きを受け、NVDA、PLTRなど利益が出ているもの、また、プラ転した米国テック系個別株を中心に、一部利確して、キャッシュポジションを増やしました。
FEAR AND GREED INDEXが71まで上昇(強欲指数)しているのを見ていると、市場はどう転ぶか予測できません。「前日までは余裕こいて笑っていたのに、次の日朝起きるとまた下落している」ということも大いにあり得ます。
関税問題がしばらく落ち着くまでは、手持ちのキャッシュを増やして様子見。調整局面で押し目買いしていきたいと考えています。
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